フランツが笑った。
2011ウインフィル ニューイヤーの指揮台の上で。
フランツ・ウエルザー=メスト。
1960年オーストリア リンツ生まれの50歳。征爾さんに代わって今年から国立歌劇場の音楽監督に就任する。キンキラ カラヤン以来半世紀振りのオーストリア出身のマエストロ。
ファースト・ネーム通り何処かシューベルトを思わせる。ウインフィルのメンバーとの呼吸には「方言」を引き合いに出してサラリと語る。
期待に違わず世界を「ウインの薫風」で包み込んだ。
メニューが揮っている。ヨハンの「デビュー・カドリーュ」を入れたり 父シュトラウスの宿敵 ライナーの「ワルツ シェ-ンブルンの人々」を入れたり。
かと思えば親交深いフランツ・リストの「メフィスト・ワルツ」をセンターに持って来た。
アンコールの一曲目はエドゥアルトのポルカ「ブレーキもかけずに」と洒落込んだし。
伝統路線はアンコール二曲目三曲目だけかも知れない。
しかも「ラデツキー行進曲」では観客席へのタクトぶりが秀悦。歴代で一番統率が取れた。例の手拍子のことだ。
なにより指揮台で笑ったのだ。笑わない事で有名なあの・・・。
余程心地よかったに違いない。
こちらも 唖然としながらも
笑顔になった。
まだ伸び盛りの「フランツ」
期待して 止まない。
コンサートにはウインの友人との果たしていない約束がある。
返信削除彼はフロックコートとイブニングで こちらは紋付袴と友禅で。果たせないには理由がある。彼はアントワープで激務中。私ときたら「チョンガー」でございますよ。ハイ