触

女影墓地付近の分布調査で採取した石。近くの川原でも簡単に入手出来る石です。囲炉裏石や礎石に使用例が多い。これも囲炉裏石の筈。
しかし　他の囲炉裏石と少し違うのは「肌触り」。手に馴染んだ滑らかさが顕著です。赤みが強いのは勿論　炎のせいですが人間が長時間触れた形骸が残ります。
普通　囲炉裏石はこんな風なのが普通です。

西仏遺跡からのものですが　赤みは兎も角　肌合いが違います。

これは敲き石の欠けたものです。右に１００～１５０ｍｍ位はあったものが折れたのでしょうか？
握り易く手に馴染みます。右利きにも左利きにもしっくりきます。相当な期間使用されたものでしょう。二つ共に言えるのが　「愛用品」　だったということです。