どうしのかげ
導師
浅羽の大板碑。ここは坂戸市 鶴ヶ島市との市境付近です。付近には土屋神社があり隣接する遺跡からは勾玉が出土しています。
少し斜めに撮影されました。全体のレイアウトは四本木の板碑と同系です。主要部の面が削り落として一段低いこと 正体文字「キリーク」に細部の違い 蓮華座の蓮肉が小さい 蓮華の外花弁が立ち上っている 反花が線描 などなど多少ニュアンスが違います。
偈文が「光明遍照・・」の観無量寿経 願文を左右に分け中央に造立日を持ってくる 外形は酷似している 等々から石工は違うが導師が同じと言う「糸」が見えてきます。導師が結衆を勧め板碑供養を指導しそして石工にも指図したでしょう。完成した暁には開眼供養など導師の動向が目の当たりになりましょう。
浅羽は1312年 市本義四本木は1314年 ただし元号の使い方に違いがあります。浅羽は「応長」 四本木は「正和」 北朝と南朝の違いが有るのです。これは何かを案じていますね。
浅羽の台石です。
小規模の墓地に板碑があるのですが 付近には他の板碑のかけらが散らばっています。
大板碑の裏側には破損したままの板碑が ぞんざいにされたままです。
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