康永年間は四年 次は貞和に繋ぐ。
昨14日の発掘でまた二枚出土しました。その内の一枚がこれです。
以前からあった残土に突き刺さるような状態で出土したために 小一時間を要しました。
「キリーク」異体文字です。阿弥陀一尊で蓮華座の下に元号らしき痕跡がございます。
拡大してみましょう。
不鮮明ですが彫り方や文字の特徴 蓮華座のデザインなどを考慮に入れて考察を繰り返しての結果 「康永」ではないでしょうか?専門家とも協議しますがおそらくそうであろうと考えます。
「康永」は四年まで つまり1342年が元年で「壬午(みずのえ・うま)」1343年が「癸未(みずのと・ひつじ)」1344年が「甲申(きのえ・さる)」です。そして1345~1349年が「貞和」にかわります。
「貞和」といえば最初に発見した板碑が「貞和四年 1348年」と繋がるわけです。
不思議な感覚です。
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