2011年2月9日水曜日

ふつふつ

昨日8日も残土山に挑戦!格闘・・・と言っても 丁寧に一枚一枚剥がすように。
しかし出土したのは 大物。 ご覧あれ。

440・210~225mm 上部半分位。26mm厚。
主尊 阿弥陀 三尊 脇時も左の勢至 右の観音を確認できる。
受花反花も鮮明です。ただし脇時には受花はありません。一重の蓮肉と蓮子も7種子あります。最盛期のものかもしれません。
月輪はありませんが枠線は微かに確認できます。全高700mm前後の板碑と推察いたします。
出土したなかでは一番大きい板碑です。
そのほかでは

160・100mmのブロック。上部左に受花反花が二分の一残っています。
中央部の右側半分ということでしょう。厚みが25mmで 一尊でしょうから500~600mm前後の板碑でしょうか。


その他では気になる遺物が出土しています。
須恵器ですが
奈良期前後の甕か壷と思われます。これが内側で 外側は
底面側から撮影しています。使用向きは解りませんが 内部に付着物が残っています。

分析待ちになりますが 解明できるでしょう。そしてこのアップからお気付きでしょうが「白色針状物質」があり 南比企の窯の製品です。
同じ条件ですが板状の須恵器も出土しています。
平板です。瓦ではありません。

全体の四分の一程度の進捗で 板碑主体8枚を含み 破片を入れて18枚を採取いたしました。どのような事情かは詳細は不明ですが 多過ぎますね。造成地にお住まいの方々が不安になる事も予想され 問題になるかもしれません。
土壌の元は奈良期前後の遺跡の可能性があります。

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