2011年4月19日火曜日

布目瓦の「女瓦」 つまり平瓦の瓦当(がとう)部に唐草模様が使われていた。
4月14日の分布調査で採取された遺物です。このデザインは左右対称の筈ですから 丁度中央部になります。調査中ですが初めて採取されたもののはずです。厚みが唐尺で9分ありますから 金堂または同等の建物に使用されたと思われます。当然セットの軒丸瓦は「八葉・・・」または「六葉・・・」でしょう。若宮遺跡の西縁ぎりぎりの地点からの出土ですから興味は尽きません。市の担当も頭を抱えましょうね。

ところで「唐草模様」ですが 中国の「唐」の草を使った模様と言う意味ですね。しかし源はギリシャでして シルクロードを通って入ってきました。飛鳥時代と言うのが定説でしょうが もっと以前に九州に入っています。「唐草文様」というと 日本流にアレンジした部類になります。この出土した布目瓦に使われているデザインも「唐草文様」に入ると思います。

最大の目的である「八葉・・・」に一歩近づきました。

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