2011年4月19日火曜日

若宮遺跡で一番多く出土するのが「布目瓦」です。現在110アイテムを超えました。殿堂級に使用される厚さ26mm~30mm(唐尺で8~9分)のものは 火の見櫓の南50mから北80mの範囲が多いことも解ってきました。これから徐々に東側に範囲を移しますが これまでで顕著な事は 焼成が良好で手に痛みが感じられるような新鮮なもの(昨日焼きあがったのかと思われるほど)がある一方 還元焔焼成が不完全でアンバー色を超え白化しているものまであると言う事です。窯は南比企丘陵が多いようです。


石器の分布は一様ですが 縄文土器と須恵器の分布は 南側に偏重しています。ただ須恵器は北側に高級なものが多い様に思います。
中央部から北に殿堂級の建造物 南に庁堂級の建造物という伽藍であったように思います。
これが女影廃寺 高萩三十三間堂の伽藍構成ではないでしょうか。

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